Ⅰ .時代的背景:
社会福祉法人が行うことのできる社会福祉事業は、
第1種社会福祉事業と第2種社会福祉事業に限られています。
しかし、
その範囲は広く、
①保育、②高齢者、③障害者等に対する福祉の
ほとんどをカバーしております。
事業者は、自ら事業計画案により、
児童と高齢者の、あるいは、
市民と障害者の交流を高め、
地域のコミニュテーを活発にすることに
寄与することが出来ます。
最近では高齢者専用賃貸住宅事業が
社会福祉法人にも開放され、
積極的に展開している事業主も出現しています。
また、
区市町村立の「保育園」が、
社会福祉法人に民間移行する形態も頻繁に行なわれ、
社会福祉法人はその受け皿法人になっています。
社会福祉法人は、
下記税制面の優遇措置を受けていることと相まって、
福祉事業の花形的地位になりつつあります。
≪社会福祉法人と税金≫
1.法人への課税・・・・
①法人税は非課税、
②法人事業税・法人市民税は非課税、
③消費税は原則として非課税
2.不動産への課税・・・・
①不動産取得税は非課税、
②固定資産税は原則として非課税
Ⅱ.手続き:
社会福祉法人が
例えばディサービスや高齢者専用賃貸住宅事業を開始したり、
又は、自治体等から受託して、
保育園事業を開始する場合には、
定款変更に該当するので、
事業を開始しようとするおおむね2か月前から定款変更の事前協議に入り、
事業開始予定日の1か月前に認可申請書を提出します。
また、
土地、建物及び基金の基本財産について、
原則として「基本財産処分等の承認」が必要になります。
なお、施設整備を伴う事業については、
建設の工事請負契約締結後すみやかに定款変更の事前協議に入り、
基礎工事完成後、認可申請書を提出します。
☆《必要書類一覧表》
| 申請書類 | ||||
1 | 社会福祉法人定款変更認可申請書 | ||||
2 | 申請書類目録 | ||||
3 | 理事会・評議員会議事録(写)(議案資料を含む) | ||||
4 | 変更後の定款 | ||||
5 | 財産目録(受託事業追加の場合、不要) | ||||
事業計画等 | 1 | 第1年度事業計画書(案) | |||
2 | 第1年度収支予算書(案) | ||||
3 | 第2年度事業計画書(案) | ||||
4 | 第2年度収支予算書(案) | ||||
5 | 減免規程(介護老人保健施設を経営する場合) | ||||
6 | 受託事業概要説明書(受託事業を行う場合) | ||||
7 | 受託契約書(写) | ||||
8 | 関係条例等(写) | ||||
7 | 施設長(管理者)就任承諾書、履歴書、資格が必要な場合は資格証明書類(写)(すでに就任している場合は任命辞令(写)) | ||||
(施設整備を伴う場合のみ必要) | |||||
施設建設関係書類 | 1 | 施設整備収支予算書 | |||
2 | 不動産の贈与契約書(写)(寄附を受ける場合) | ||||
3 | 不動産の売買契約書(写)(不動産を購入する場合) | ||||
4 | 所有権移転登記確約書 | ||||
5 | 不動産の価格評価書等 | ||||
6 | 土地賃貸借契約書(写) | ||||
7 | 賃借権登記誓約書(写) | ||||
8 | 贈与者、売主又は貸主の身分証明書及び印鑑登録証明書 | ||||
9 | 不動産登記事項証明書(全部事項証明書) | ||||
10 | 工事請負契約書(写)及び見積書(総括表のみ) | ||||
11 | 設計監理契約書(写) | ||||
12 | 設備整備(初度調弁)計画書及び見積書(写) | ||||
(施設建設関係書類) | 13 | 設備整備契約書(写)及び設備整備一覧表(写)(申請時に購入している場合) | |||
14 | 補助金・助成金決定(内定)通知書(写) | ||||
15 借入金関係書類 | ア | 貸付内定書(写)(福祉医療機構からの借入の場合は、借入申込受理票(写)) | |||
イ | 償還計画書 | ||||
ウ | 償還財源贈与契約書(写) | ||||
エ | 贈与者及び承継人の身分証明書及び印鑑登録証明書 | ||||
オ | 贈与者及び承継人の所得証明書 | ||||
カ | 贈与者が地方公共団体の場合 補助確約書(写)又は補助予定通知書(写) | ||||
キ | 贈与者が団体の場合 定款等基本約款、法人登記事項証明書(現在事項全部証明書)、役員会等議事録(写)及び前年度決算書(写) | ||||
ク | 贈与者が後援会の場合 規約、会員名簿、議事録(写)、前年度決算書(写)及び過去の寄附実績説明資料 | ||||
16 自己資金関係書類 | 寄附を受ける場合 | A | 建設資金贈与契約書(写) | ||
B | 贈与者の身分証明書、印鑑登録証明書及び預金残高証明書 | ||||
C | 贈与者が団体の場合 定款等基本約款、法人登記事項証明書(現在事項全部証明書)、役員会等議事録(写)、前年度決算書及び預金残高証明書 | ||||
D | 贈与者が後援会の場合 規約、会員名簿、議事録(写)、前年度決算書及び預金残高証明書 | ||||
法人自己資金の場合 前年度決算書(写)及び預金残高証明書 | |||||
17 | 法務局備え付けの公図(写) | ||||
18 | 建設図面(付近見取図、配置図、平面図、立体図) |